2010/4/28

ポーランド

イケア、ポーランドへの投資加速

この記事の要約

スウェーデンの家具製造・販売大手イケアは、ポーランドへの投資を拡大する。2015年までに総額15億ユーロを投じて小売店舗の出店を加速し、製材所や家具工場などの生産拠点を整備する計画だ。\ イケアは現在、ポーランドで8店舗 […]

スウェーデンの家具製造・販売大手イケアは、ポーランドへの投資を拡大する。2015年までに総額15億ユーロを投じて小売店舗の出店を加速し、製材所や家具工場などの生産拠点を整備する計画だ。

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イケアは現在、ポーランドで8店舗を展開している。オルソン最高経営責任者(CEO)によると、向こう数年にビドゴシチ、ルブリン、ジェシュフ、チェンストホヴァ、ポズナニへの出店を計画しているほか、クラクフ、ヴロツワフ、ヤンキにある既存店舗を拡張する。

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ポーランドはイケアにとって重要な生産拠点で、欧州で販売される製品のうち3分の2はポーランド工場で生産されている。同社傘下の木材パネルメーカー、スウェドスパンは今月、東部のオルラで工場の建設に着手した。3億4,000万ユーロを投じて製材所、高密度繊維板(HDF)工場及び塗装工場を整備する。将来的には木製いすの工場も設立する計画だ。新工場は11~12年の操業開始を予定している。

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イケアはこのほか、金融子会社イカノバンクを通じてポーランドで消費者金融業にも乗り出す。同社はこれまで現地Alior Bankとローンやクレジットカード業務で提携してきたが、今後はイカノバンクを通じて独自に金融業務を展開する。

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イケアの2009年度(8月末決算)のポーランド売上高は13億ズロチで、前年度から25%増加した。(1PLN=31.7JPY)

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