2010/4/28

ポーランド

TPSA、1-3月は10%減収

この記事の要約

フランステレコム傘下でポーランド通信最大手のテレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)が22日発表した2010年1-3月期決算は、売上高が前年同月比10.2%減の38億7,000万ズロチ、純利益が13.1%減の2億8,5 […]

フランステレコム傘下でポーランド通信最大手のテレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)が22日発表した2010年1-3月期決算は、売上高が前年同月比10.2%減の38億7,000万ズロチ、純利益が13.1%減の2億8,500万ズロチとなった。昨年実施された通信料金引き下げで収益が圧迫された。

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ポーランドでは昨年1月と7月に携帯電話接続料金の改定が行われ、通年で50%の大幅引き下げとなった。TPSAはこの措置よる09年売上高への影響が約10億ズロチに上ったとしている。今年1-3月期の移動体通信事業の売上高は18億2,000万ズロチで前年同期を9.1%下回ったが、下げ幅は昨年10-12月期の14.5%から縮小した。

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同社では、全事業ベースの減収幅は今後さらに狭まり、通年では「昨年の8.8%より小さい」減収に収まるとの観測を示している。Witucki最高経営責任者(CEO)は、移動体通信事業の減収傾向に歯止めがかかってきたこと、コスト削減策や高速回線インターネットを使った新商品の導入を業績回復のけん引力として挙げ、「第1四半期は危機克服の年への良好なスタート」と満足感を示した。現時点で新たな通信料金引き下げ計画がないことから「来年は売り上げが上向く」と予測している。(1PLN=31.7JPY)

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