2010/4/28

ロシア

三菱ふそう、カマズ工場生産の小型トラック販売へ

この記事の要約

三菱ふそうトラック・バスは19日、ロシア商用車大手カマズと合弁生産した小型トラック「キャンター」を6月からロシア国内で販売すると発表した。同社は将来的に、ロシアで年間数千台を売り上げたい考えだが、まず今年は600台の販売 […]

三菱ふそうトラック・バスは19日、ロシア商用車大手カマズと合弁生産した小型トラック「キャンター」を6月からロシア国内で販売すると発表した。同社は将来的に、ロシアで年間数千台を売り上げたい考えだが、まず今年は600台の販売を見込む。

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三菱ふそうの親会社である独ダイムラーとカマズは昨年9月、「キャンター」を生産する折半出資の合弁会社を設立していた。ロシア経済紙『RBC』によると、両社は3億5,000万ルーブルを投じ、カマズの主要生産施設であるナベレジュヌィエ・チェルヌィ工場に「キャンター」の組み立て生産設備を整備。生産能力は年7,000台に上るが、今後5年間でさらに10億ルーブル投資する計画もあるという。

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カマズ工場で生産される「キャンター」は、4.9リッターエンジンと6段変速ギアを装備し、新車販売価格119万ルーブル以上。年末までにモスクワ、サンクトペテルブルク、カザンなど主要都市を中心に30拠点の販売網を整える。

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また、現在カマズ工場で組み立てている「キャンター」の全部品は日本から輸入しているが、三菱ふそうは現地調達率の引き上げに向け、ロシア国内の部品メーカーと積極的に協議を重ねているという。

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カマズのコゴギン社長が『RBC』紙に語ったところによると、同社はダイムラーとトラック用の車軸を生産する合弁会社を設立することも検討している。(1RUB=3.2JPY)

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