2010/4/28

ロシア

鉄鋼・石炭大手メチェル、09年最終四半期黒字化

この記事の要約

ロシアの鉄鋼・石炭大手メチェルが22日発表した2009年10-12月期決算は、純利益が4億1,400万米ドルとなり、前年同期の赤字(4億9,700万米ドル)から黒字に転換した。通年の利益は前年比90%減の2億4,600万 […]

ロシアの鉄鋼・石炭大手メチェルが22日発表した2009年10-12月期決算は、純利益が4億1,400万米ドルとなり、前年同期の赤字(4億9,700万米ドル)から黒字に転換した。通年の利益は前年比90%減の2億4,600万米ドルと落ち込んだが、業績は回復基調に乗ってきたようだ。

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最終四半期の売上高は前年同期比26%増の17億2,000万米ドル。利払い・税・償却前利益(EBITDA)は6億8,300万米ドルで、前年同期の8億1,700万米ドルの赤字から大きく改善した。ロイターの調査による市場予測は、売上高が16億3,000万米ドル、EBITDAは3億3,800万米ドル。市場予測を大幅に上回る良好な業績は、生産量が増えたことに加えて、コークス炭と鉄鉱石の価格が上昇したことによる。ただ、鉄鋼事業は引き続き赤字で、2,500万米ドルの最終損失を計上した。

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メチェルは外需が上向くなど市場環境が改善してきたことから、2010~12年の投資計画の見直し、2010年の投資額を約14億米ドルと上積みした。

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