2010/4/28

ロシア

丸紅がロシア極東の2社と包括提携、穀物取引拡大へ

この記事の要約

丸紅は26日、ロシア極東の2社と包括提携したと発表した。穀物取引の拡大が狙いで、今後3~5年間でロシア産の飼料用小麦40万トンを日本に輸入することを目指す。\ 包括提携したのは、ロシア東部の有力穀物集荷業者でハバロフスク […]

丸紅は26日、ロシア極東の2社と包括提携したと発表した。穀物取引の拡大が狙いで、今後3~5年間でロシア産の飼料用小麦40万トンを日本に輸入することを目指す。

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包括提携したのは、ロシア東部の有力穀物集荷業者でハバロフスクを拠点とするアムールゼルノと、ウラジオストクの港湾物流業者フェテクシム。アムールゼルノは、丸紅が2009年度にロシア東岸から日本向けに過去最大規模となる5万トンの穀物輸出契約を結んだ時の取引企業で、丸紅は今回、同社の穀物輸出を独占的に引き受けることで合意。さらに、日本の製粉企業の専門家をロシアの生産現場に派遣し、品質に関するアドバイスを行うサービスも提供する。またフェテクシムとは共同で物流の効率化を進める。丸紅では、当面は日本への輸入のみ扱うが、将来的にアジアの他国にもロシア産穀物を輸出したいとしている。

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ロシア政府は穀物を戦略輸出品と位置付けて輸出拡大を図っており、日本向けには2011年で輸出量を年100万トンまで伸ばしたいとの方針を表明している。双日も昨年11月、ロシア穀物協会と戦略的パートナーシップ契約を締結し、ロシア産小麦のアジア向け輸出を進めている。

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日本は2008年度で小麦の自給率が14%と低く、年500万トン以上を輸入している。

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