2010/4/28

ロシア

双日、極東の熱電併給化プロジェクトに協力

この記事の要約

双日は26日、ロシア極東で同国政府系企業の極東燃料・エネルギーコンプレックス発展戦略研究センターが進める熱電併給(コジェネレーション)化プロジェクトに協力することで合意したと明らかにした。極東では約5,000カ所で老朽化 […]

双日は26日、ロシア極東で同国政府系企業の極東燃料・エネルギーコンプレックス発展戦略研究センターが進める熱電併給(コジェネレーション)化プロジェクトに協力することで合意したと明らかにした。極東では約5,000カ所で老朽化した石炭だきのボイラーが稼働しているが、この一部を川崎重工製の高効率の熱電併給設備に置き換え、温暖化ガス排出量削減に寄与する。受注金額は約200億円に上る見込み。

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ロシア政府は2012年の完成をめどに、サハリン沖で生産する天然ガスをハバロフスク経由でウラジオストクまで輸送するパイプラインを建設している。極東燃料はこのパイプライン沿いの市町村でガスを燃料とした熱電併給設備を導入し、エネルギーの効率化と環境対策を進めたい狙いがある。

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双日はまず、今年8月に1.5メガワット(MW)、3MW、7MWの設備を1基ずつ契約し、2011年末にパイロットプラントとして稼働させる。順調に進めば、2015年までに第1期として30基のガスタービンと付帯設備を納入する計画だ。

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双日では、ロシアが世界最大の天然ガス生産国であることから、ガスを燃料とした熱電併給設備の需要が今後も拡大すると予測。引き続き受注獲得を目指す。

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