2010/5/5

チェコ・スロバキア

チェコ環境省、Prunerov火力発電所改修計画を承認

この記事の要約

チェコ環境省は4月29日、国営電力CEZが提出していた国内最大の石炭火力発電所であるPrunerov発電所の改修計画を承認した。この計画をめぐっては、緑の党や環境保護団体が、発電所の温暖化ガス排出削減に向けCEZが最善の […]

チェコ環境省は4月29日、国営電力CEZが提出していた国内最大の石炭火力発電所であるPrunerov発電所の改修計画を承認した。この計画をめぐっては、緑の党や環境保護団体が、発電所の温暖化ガス排出削減に向けCEZが最善の技術を採用していないと批判し、最善策を採らないなら発電所は閉鎖するべきだと訴えていた。ビーズコヴァー環境相は「財政的に許容できる技術が最適な技術だ」と述べ、反対意見を一蹴した。

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ビーズコヴァー環境相は4月14日に、環境相を一時的に兼務していたシェベスタ農相から同ポストを引き継いだばかり。3月まで環境相を勤めていた緑の党所属のドゥシーク議員は、フィシェル首相とPrunerov発電所の改修をめぐって対立し、解任された経緯がある。

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ビーズコヴァー環境相は1990年代にCEZに勤務していたこともあり、現地グリーンピースの関係者は「CEZが据えた環境相が改修計画を承認したことに驚いていない」とコメントした。

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Prunerov発電所の温暖化ガス排出量は単一の施設としては国内最大。世界自然保護基金(WWF)が2007年に発行した報告書によると、欧州で12番目にエネルギー効率が悪い発電所だと指摘されている。CEZは250億コルナ(1,213億円)を投じて大規模な改修を行い、発電所の運転期間を最長で2035年まで延長する計画だ。

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