2010/5/5

チェコ・スロバキア

チェコ政府、チェコ航空の再建計画承認

この記事の要約

チェコ政府は3日、国営チェコ航空(CSA)の3カ年再建計画を承認したと明らかにした。路線数、保有機数をそれぞれ3割、従業員数を1割削減し、利益率を改善。CSAは本業の定期便運航業務のみに集中し、残りの各部門は子会社として […]

チェコ政府は3日、国営チェコ航空(CSA)の3カ年再建計画を承認したと明らかにした。路線数、保有機数をそれぞれ3割、従業員数を1割削減し、利益率を改善。CSAは本業の定期便運航業務のみに集中し、残りの各部門は子会社として独立させる。

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CSAは運航路線を利益率の高いものに絞り込み、2010~11年の冬季スケジュールから大幅な改編に着手。12年には路線数を現行比で3割減らす。これと合わせて現在50機ある保有機も整理し、ボーイング機は12年末までにすべて売却。保有機はエアバスのみとし、整備コストの削減を図る。

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従業員数は今年春までの1年間ですでに1,300人が削減され、計3,300人となっているが、管理部門を中心にさらに1割縮小する。機体整備やチャーター便運航、人材育成など、定期便運航以外の各部門は子会社として分離するが、ヤノタ財相は「子会社各社は市場競争力があるという点を示してもらいたい。でなければ、業務契約を打ち切る」と述べ、経営努力が見られなければ子会社を切り捨て、業務を外部に委託する考えがあることも示した。

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政府は昨年、CSAの民営化入札を実施したが適切な条件を提示する応札企業がなかったため、国営のまま経営再建を目指す方針に転換していた。09年はリストラや資産売却を進めたものの、通年で37億コルナの赤字を計上した。(1CZK=4.8JPY)

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