2010/5/5

CIS諸国

カザフのハリク銀行、BTAの買収検討

この記事の要約

カザフスタン2位の銀行であるハリク銀行のシャヤフメトワ最高経営責任者(CEO)は4月27日、債務不履行(デフォルト)に陥った同3位のバンク・トゥランアレム(BTA)の買収を検討していることを明らかにした。\ BTAは金融 […]

カザフスタン2位の銀行であるハリク銀行のシャヤフメトワ最高経営責任者(CEO)は4月27日、債務不履行(デフォルト)に陥った同3位のバンク・トゥランアレム(BTA)の買収を検討していることを明らかにした。

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BTAは金融危機の影響で資金繰りが悪化。2009年2月に政府系ファンドのサムルーク・カズィナ(国家福祉基金)の管理下に入ったが、同4月にデフォルトに陥った。サムルーク・カズィナはBTAをロシアの最大手銀行ズベルバンクに売却する方針を示している。シャヤフメトワCEOは、ハリク銀行が旧ソ連圏の「優良な資産」を積極的に買収していく用意があると述べるとともに、「買収のチャンスはズベルバンクだけでなく全ての投資家に開かれるべきだ」と述べ、BTAの取得に意欲を示した。

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ハリク銀行はカザフ国内に622の支店を展開するほか、ロシア、グルジア、キルギスにも進出している。シャヤフメトワCEOによると、2010年の純利益は前年比57%増の250億テンゲに伸びる見通し。融資残高1兆2,000億テンゲに占める不良債権の割合は現在20%だが、今年末には23%に上昇する可能性があるという。(1KZT=0.64JPY)

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