2010/5/12

ポーランド

銅大手KGHM、カナダ鉱床開発で合弁設立

この記事の要約

銅生産で欧州最大手のポーランドKGHMは4日、カナダの銅・金鉱床開発で現地採掘企業アバクス(Abacus)と合弁会社を設立すると発表した。KGHMは合弁会社の権益51%を3,700万米ドルで取得し、同鉱床の開発を主導。同 […]

銅生産で欧州最大手のポーランドKGHMは4日、カナダの銅・金鉱床開発で現地採掘企業アバクス(Abacus)と合弁会社を設立すると発表した。KGHMは合弁会社の権益51%を3,700万米ドルで取得し、同鉱床の開発を主導。同社はこの鉱床開発で、2013年から年5万トンの銅生産を見込む。

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合弁会社が開発するのは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州にあるアフトン=アヤックス(Afton=Ajax)鉱床。KGHMは合弁会社の権益29%を3,500万ドルで追加購入する選択権も持つ。両社は2011年末までにフィージビリティスタディを終えるが、鉱床の有望性が確認されればKGHMは追加購入の選択権を行使し、銀行融資で調達する5億3,500万ドルを投入して大規模な開発を進める計画だ。同鉱床の予想可採年数は23年間。銅のほか、金も年10万トロイオンスの生産が見込めるという。

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KGHMは2009年に年50万トンだった銅生産を、18年には約70万トンまで伸ばす目標を掲げており、この実現に向け14年までに買収資金57億ズロチを含む計137億ズロチを投資する。カナダは同社の有力な投資先となりそうで、アバクスのWirth最高経営責任者(CEO)はブルームバーグに対し、「KGHMとの協力はこれで終わりではない。数カ月以内にカナダで実施する別の開発案件を発表できる」と語った。(1PLN=29.4JPY)

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