2010/5/12

ポーランド

中銀、IMF融資の延長を受け入れへ

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)による融資供与期間の延長をめぐりポーランド政府と中央銀行が対立している問題で、コジンスキ中銀副総裁は5日、政府の意向を受け入れ、延長を承認する用意があることを明らかにした。\ IMFは昨年5月、ポー […]

国際通貨基金(IMF)による融資供与期間の延長をめぐりポーランド政府と中央銀行が対立している問題で、コジンスキ中銀副総裁は5日、政府の意向を受け入れ、延長を承認する用意があることを明らかにした。

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IMFは昨年5月、ポーランドに新興国向けの融資制度「弾力的信用枠(FCL)」から約205億米ドルを供与することを決定した。政府は今月5日に供与期限を迎えたFCLの延長を申請する意向だったが、中銀は「ポーランドの経済は良好であり、IMFの支援は不要」として延長に反対を表明していた。

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コジンスキ副総裁は記者団との会見で、「為替相場のボラティリティ(変動幅)は脅威とはなっておらず、IMFの融資は必要ないとの見解に変更はない」としながらも、「政府の方針を支持する用意がある」と述べ、FCLの延長を認める考えを示した。

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ロンドンに本拠を置く金融コンサルティング会社4Castのエコノミスト、アンブルス氏はブルームバーグとの電話インタビューで「ギリシャの財政危機問題で欧州経済が不安定な状況に陥っている状況では、FCLの延長はポーランド経済にとって安全弁になるだろう」とコメントした。

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