2010/6/9

CIS諸国

東芝、カザフスタンでレアメタル合弁会社設立へ

この記事の要約

東芝は3日、カザフスタン原子力公社(カザトムプロム)とレアメタル分野の合弁会社を設立することで合意した。両社はカザフスタンで開発・製造するレアメタル製品を世界的に販売する。合弁会社は今年9月に発足する見込み。\ 合弁会社 […]

東芝は3日、カザフスタン原子力公社(カザトムプロム)とレアメタル分野の合弁会社を設立することで合意した。両社はカザフスタンで開発・製造するレアメタル製品を世界的に販売する。合弁会社は今年9月に発足する見込み。

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合弁会社の資本金は500万米ドル。出資比率はカザトムプロム51%、東芝49%となる。両社は、次世代エネルギーとして期待される核融合炉のエネルギー効率を高めるベリリウム、超電導機器用の材料として使用されるニオブなどの応用製品、熱への耐性が強いタンタル材などをカザトムプロムのウルバ工場で生産。また、ウラン鉱山から副産物であるレニウム、ネオジウム、ディスプロシウムなどのレアメタルを、東芝の技術を活用して有効に回収、販売するほか、カザフ国内で新規供給源の探索なども行うという。

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東芝はこれまでも、カザトムプロムが進めるカザフ南部のウラン鉱山開発計画に参画する一方、子会社ウェスチングハウスにカザトムプロムの出資を受け入れるなど、カザトムプロムとの関係を緊密化させてきた。両社は2008年6月、カザフ国内で生産するレアメタルを利用した、原子力発電所部品の製造を検討する覚書に調印しており、合弁会社設立はこれを発展させたものとみられる。

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