2010/6/16

総合・マクロ

スロベニアとクロアチア、国境紛争を国際調停手続きで解決へ

この記事の要約

スロベニアで6日、クロアチアとの国境紛争を国際調停手続きで解決することをうたった同国との協定の是非を問う国民投票が実施され、賛成51.5%で協定が支持された。これによりスロベニア、クロアチアの両国で協定が批准され、同問題 […]

スロベニアで6日、クロアチアとの国境紛争を国際調停手続きで解決することをうたった同国との協定の是非を問う国民投票が実施され、賛成51.5%で協定が支持された。これによりスロベニア、クロアチアの両国で協定が批准され、同問題はEUが主導する国際調停手続きで決着することが固まった。

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スロベニアとクロアチアは1991年にユーゴ連邦から独立して以降、領土・領海権をめぐって対立し、クロアチアがEUとの加盟交渉を進める上で障害となっていた。しかし、両国首脳は昨年11月、同紛争をEUが主導する国際調停手続きで決着させることで正式合意。スロベニアは拒否権発動を撤回し、10月にクロアチアとEUの加盟交渉が再開した。

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国際調停団は5カ国の代表によって構成される。うち3人はEU加盟国から選ばれる。残る2 人は、スロベニアとクロアチアがそれぞれ指名する国の代表となる。その裁定は拘束力を持つ。調停はクロアチアとEUの加盟交渉が完了してから開始される。スロベニアは加盟交渉に介入しないことで合意している。このため、クロアチアは国境問題と関係なく加盟交渉を進めることができる。

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国境問題で最大の争点となっているのはアドリア海に面したピラン湾の領海権。ピラン湾の南部をクロアチア、北部をイタリアが支配しているのに対し、スロベニアが確保しているのは沿岸部に限られ、公海へのアクセスが閉ざされている。両国の合意には、調停でいかなる決定が下っても、少なくともスロベニアに公海への航行権を認めることが盛り込まれている。

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