2010/6/16

ポーランド

フィアット、ポーランド工場で新型エンジン生産開始

この記事の要約

伊自動車大手フィアットは14日、エンジン生産子会社フィアットパワートレイン・テクノロジーズが持つポーランド南部ビエルスコ・ビャワの工場で、新型エンジンの生産を開始した。現地英字紙『ワルシャワ・ビジネスジャーナル(WBJ) […]

伊自動車大手フィアットは14日、エンジン生産子会社フィアットパワートレイン・テクノロジーズが持つポーランド南部ビエルスコ・ビャワの工場で、新型エンジンの生産を開始した。現地英字紙『ワルシャワ・ビジネスジャーナル(WBJ)』が伝えた。生産規模は年45万基。

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この新型エンジンは、「ツインエア」と呼ばれるターボチャージャー付き1.2リッター直列2気筒ガソリンエンジン。1.4リッターエンジンと同等のパフォーマンスが発揮できるとともに、シリンダーの数を減らして摩擦抵抗を抑制したことで、30%の燃費向上も見込めるという。

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フィアットは約3億ユーロを投じてこのエンジン生産用の設備を整えた。ビエルスコ・ビャワ工場では現在、ディーゼルエンジン「マルチジェット」も生産しているが、「ツインエア」の生産開始により同工場のエンジン生産は合計で年120万基に達する見込みだ。

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一方、同社は人気小型車「パンダ」の生産を、ポーランド南部のティヒ工場から伊南部のポミリアーノ・ダルコ工場に移管する方針を明らかにしている。『WBJ』紙では、この生産移管によりフィアットに7億ユーロのコスト負担が生じ、ティヒ工場の数千人が解雇されることになると試算した。

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