2010/6/16

ロシア

携帯電話最大手MTS、黒字転換

この記事の要約

ロシアの携帯電話サービス最大手MTSが9日発表した2010年1-3月期連結決算は、売上高が前年同期比23%増の26億1,400万米ドル、償却前営業利益(OIBDA)が20%増の11億5,400万米ドルだった。需要拡大に加 […]

ロシアの携帯電話サービス最大手MTSが9日発表した2010年1-3月期連結決算は、売上高が前年同期比23%増の26億1,400万米ドル、償却前営業利益(OIBDA)が20%増の11億5,400万米ドルだった。需要拡大に加えてルーブル高による業績押し上げ効果も大きかった。最終損益は前年同期の5,330万米ドルの赤字から、3億8,100万米ドルの黒字に改善した。

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事業部門別の売上高は、移動体通信事業が18%増の20億7,200万米ドル、固定回線事業が22%増の4億8,200万米ドル。国内の売上高はルーブル建てで13.6%増の約653億ルーブル。特に移動体通信は14.2%増の約535億ルーブルと好調だった。

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国内の顧客1人あたりの1カ月の通話時間は211分で1年前より6分長く、同売上高(APRU)は236.7ルーブルで3.2ルーブル増えた。また、市場調査会社AC&Mによると、4月末の顧客数はグループ全体で 1年前より約600万人多い1億300万人で、顧客基盤を着実に拡大した。利益率(償却前ベース)は44.1%で前年同期より1ポイント低下した。

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シャモリン最高経営責任者(CEO)は、「経済環境の改善による効果はまだ業績には明確に表れていないが、各市場の景気回復を最大に業績に反映できると確信する」と、今後の事業展開への自信を示した。(1RUB=2.9JPY)

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