2010/6/23

ロシア

仏ダノン、ロシア同業とCIS資産統合

この記事の要約

仏食品飲料大手ダノンは18日、ロシアで乳製品・ベビーフード2位のユニミルクと旧ソ連4カ国における資産を統合し、新会社を発足させると発表した。新会社株式はダノンが57.5%を握り、事実上ダノンがユニミルクを買収する形になる […]

仏食品飲料大手ダノンは18日、ロシアで乳製品・ベビーフード2位のユニミルクと旧ソ連4カ国における資産を統合し、新会社を発足させると発表した。新会社株式はダノンが57.5%を握り、事実上ダノンがユニミルクを買収する形になる。新会社の売上高は約15億ユーロに上り、4カ国の乳製品市場でシェア首位に躍り出る計算だ。

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資産統合の対象となるのはロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンの4カ国。新会社はロシア乳製品市場のシェア21%を占め、ダノンにとってロシアは2番目に大きな市場となる見込み。さらに同社は新会社に1億2,000万ユーロを投資し、将来的に4カ国での売上高を3倍に拡大させたい考えだ。

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ダノンでは、同社がモスクワ郊外のチェーホフ工場を拠点にロシア西部でほぼ活動しているのに対し、ユニミルクは東部に強いなど、流通網や製品群でも統合によるシナジー効果を発揮できるとしている。4カ国における新会社の生産拠点は計約30カ所、従業員数は1万8,000人以上に達する。新会社の最高経営責任者(CEO)にはユニミルクのベスフメルニツキー現CEOが就任するが、ダノンは当初ユニミルクの現株主に割り当てられる新会社の残り株式42.5%について、2022年までに一部または全株式を買い取るオプションを持つ。

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ユニミルクは2002年の設立以来、順調に業績を拡大。09年は不況にもかかわらず売上高が前年比7%増の430億ルーブル、営業利益は6.3倍増の26億ルーブルに急増した。(1RUB=2.9JPY)

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