2010/6/23

ロシア

サノフィ、インスリン工場を開所

この記事の要約

仏製薬大手サノフィ・アベンティスは19日、モスクワ南西のオリョールでインスリン工場を開所した。同工場では、ヒトインスリン製剤やインスリンアナログ製剤、インスリンペン型注入器を生産。サノフィは将来的に、心臓血管やがんの治療 […]

仏製薬大手サノフィ・アベンティスは19日、モスクワ南西のオリョールでインスリン工場を開所した。同工場では、ヒトインスリン製剤やインスリンアナログ製剤、インスリンペン型注入器を生産。サノフィは将来的に、心臓血管やがんの治療薬、後発医薬品など生産品目を拡大し、同工場をロシアの大規模生産拠点とする考えがあるという。

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オリョール工場はサノフィがポーランドの製薬企業ビオトンから昨年末に買い取ったもの。現地英字紙『モスコウ・タイムス』によると、サノフィは数億ユーロを投資し、2012年に工場をフル稼働、14年に黒字化達成を見込む。生産規模については明らかにしていない。

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ロシアはこれまで、国内で消費するインスリンの大半をドイツから輸入している。メドベージェフ大統領は製薬業界を「近代化優先セクター」と位置付け、国内製薬業を発展させ医薬品の輸入依存度を引き下げるよう指示しており、政府は今後10年間で国内製薬業界に1,200億ルーブルの財政支援を行う方針を打ち出した。(1RUB=2.9JPY)

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