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2010/12/15

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、ベレネ原発建設で国外3企業と合弁会社設立へ

この記事の要約

ブルガリア国営電力(NEK)はこのほど、同国北部のベレネ原子力発電所建設計画について、露原子力公社ロスアトム、フィンランドの公益最大手フォータム、仏技術大手アルトランと合弁会社を設立することで合意した。\ 発電所を建設・ […]

ブルガリア国営電力(NEK)はこのほど、同国北部のベレネ原子力発電所建設計画について、露原子力公社ロスアトム、フィンランドの公益最大手フォータム、仏技術大手アルトランと合弁会社を設立することで合意した。

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発電所を建設・運営する新会社には、ブルガリアが51%、ロスアトムが47%、フォータムとアルトランがそれぞれ1%を出資する。合意文書によると、向こう6カ月以内に新会社を設立し、2011年9月末までに発電所の建設を開始する計画。稼働開始は原子炉1号機が2016年、2号機が2017年になる見通しだ。

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ロスアトムは2005年、ベレネ発電所の原子炉2基の建設を40億ユーロで受注したが、ブルガリアの政権交代等の混乱でプロジェクトは延期に追い込まれた。同社はそれを理由に建設費用の見積もりを段階的に引き上げ、先月には64億ユーロになるとの見通しを発表。これに対し、ブルガリア政府は50億ユーロと試算しており、プロジェクト費用は依然として確定していない。ただ、ロイター通信がロスアトムのキリエンコ代表取締役の情報として報じたところによると、今回の合意文書に63億ユーロを上限とする項目が盛り込まれたもようだ。

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