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2011/1/19

チェコ・スロバキア

チェコの債務残高、10年は14%増

この記事の要約

チェコ財務省は10日、国債と借入金などを合わせた国の債務残高が2010年末時点で1兆3,440億コルナとなり、前年末と比べ14%増加したと発表した。国民1人当たりに換算すると12万8,000コルナとなる。\ 債務残高が膨 […]

チェコ財務省は10日、国債と借入金などを合わせた国の債務残高が2010年末時点で1兆3,440億コルナとなり、前年末と比べ14%増加したと発表した。国民1人当たりに換算すると12万8,000コルナとなる。

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債務残高が膨らんだ理由としては、国債を国内向けに1,674億コルナ、海外向けに497億コルナそれぞれ発行したことや、欧州投資銀行(EIB)から104億コルナの融資を受けたことなどが挙げられる。投資会社パルティア・ファイナンスのエコノミスト、ダビッド・マレク氏によると、10年の国内総生産(GDP)に対する公的債務残高の比率は39.3%に達したと見られる。10年末時点の平均国債償還期間は6.3年だった。国債費は356億コルナ。短期債務の割合は前年から1.4ポイント上昇して16.1%と、目標上限値の20%を下回った。

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財務省によると、国債の発行予定額は今年が2,200億コルナ、来年は2,190億コルナ、13年は2,070億コルナとなっている。うち海外向け発行は40%程度とする考えだ。(1CZK=4.56JPY)

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