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2011/1/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ議会、再可エネ法の改正案可決

この記事の要約

トルコ議会は先ごろ、再生可能エネルギー法の改正案を可決した。エネルギーを海外からの輸入に頼る体制から脱却し、再生可能エネルギーの振興を図るのが狙い。\ 改正法は、2005年5月18日から15年12月31日までに設置される […]

トルコ議会は先ごろ、再生可能エネルギー法の改正案を可決した。エネルギーを海外からの輸入に頼る体制から脱却し、再生可能エネルギーの振興を図るのが狙い。

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改正法は、2005年5月18日から15年12月31日までに設置される再生可能エネルギーを利用した発電設備を対象にフィードインタリフ(固定買取価格)を改定するもので、施行期間は10年間。1キロワット時当たりの買取価格は、水力と風力が7.3米セント、地熱が10.5セント、太陽光とバイオマスが13.3セントにそれぞれ設定されている。また、トルコ国内で製造された設備を使用した発電所については、5年間にわたり買取価格に0.4~2.4セントが上乗せされる。なお、13年12月末までに設置される太陽発電設備については、発電容量が600メガワット(MW)以下を越えてはならないという制限が設けられた。

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タネル・ユルドゥズ・エネルギー相は、改正法案が議会を通過したことを受け、「再生可能エネルギー事業への投資が加速するだろう」と述べ、最大で300億米ドルの投資が見込め、設置容量が2万MW拡大するとの見通しを示した。

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トルコは国内で消費する天然ガスや石油をイランやロシアからの輸入に依存している。

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