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2011/1/26

ポーランド

ポーランド、1年半ぶりに利上げ

この記事の要約

ポーランド中央銀行(NBP)は19日、最重要政策金利である7日物のレファレンス金利を0.25ポイント引き上げることを決定した。利上げは2008年6月以来で、政策金利は年3.75%となった。ズロチを押し上げインフレを抑制す […]

ポーランド中央銀行(NBP)は19日、最重要政策金利である7日物のレファレンス金利を0.25ポイント引き上げることを決定した。利上げは2008年6月以来で、政策金利は年3.75%となった。ズロチを押し上げインフレを抑制する狙いがある。

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ポーランドでは昨年10月にインフレ率が2.8%となり、政策目標の2.5%を超えた。11月、12月もそれぞれ2.7%、3.1%と高止まりしている。世界的な燃料・食品価格の上昇に加え、同国では1月1日から付加価値税(VAT)が1%引き上げられたため、今後もインフレは進む見通し。中銀のベルカ総裁は今月4日、インフレを今年の目標の3.5%以内に抑えるため、数回に分けて小幅な利上げを実施するとの見解を示した。

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ズロチは昨年11月29日に対ユーロで最安値を記録したが、中銀が利上げを示唆した12月には3.4%回復した。

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ポーランド最大手行PKO Bankや北欧の金融グループNordeaのアナリストは、インフレが3.5%を超え、対ユーロでズロチ高が進まない場合、3月にも再利上げがあると予想している。

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