2011/2/16

ロシア

東芝と露TENEX、濃縮ウラン販売事業の検討開始

この記事の要約

東芝は9日、ロシアの国営原子力企業ロスアトム傘下のテクスナブエクスポート(TENEX)と、濃縮ウラン販売に関する合弁事業設立について検討を開始したと発表した。濃縮ウランを日本の原子力発電施設などに販売するため、早ければ今 […]

東芝は9日、ロシアの国営原子力企業ロスアトム傘下のテクスナブエクスポート(TENEX)と、濃縮ウラン販売に関する合弁事業設立について検討を開始したと発表した。濃縮ウランを日本の原子力発電施設などに販売するため、早ければ今夏にも日本で合弁会社を設立する計画だ。投資規模など事業の詳細はまだ決まっていないという。

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TENEXはロスアトム傘下で民生用原子力事業を統括するアトムエネルゴプロム(AEP)の輸出部門で、東芝とは2009年5月に原子燃料分野で協力することで合意した。世界的に原発事業を進める東芝は濃縮ウランの安定供給を確保したい考え。TENEXは販路拡大を狙う。

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また、東芝とAEPは09年3月に、日本やアジアで核燃料サイクル事業を進めることで合意。

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現在、原子燃料や原発建設、機器製造分野での提携を検討している。

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東芝とAEP、TENEXが進める計画のほとんどは、日露政府間で進められている原子力平和利用協定の批准、発効を前提とする。日本政府は7日、同協定の批准手続きに入る方針を決定。ロシア大統領府の報道局は8日、メドベージェフ大統領が同協定の批准法に署名したと発表した。

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