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2011/2/23

チェコ・スロバキア

テメリン原発完成は5年遅れに

この記事の要約

チェコの電力最大手CEZが計画しているテメリン原子力発電所の新たな原子炉2基の完成は、当初予定から5年遅れの2025年になる見通しだ。同拡張工事の入札希望者に送付される入札文書の情報をもとに現地メディアが報じた。一方、C […]

チェコの電力最大手CEZが計画しているテメリン原子力発電所の新たな原子炉2基の完成は、当初予定から5年遅れの2025年になる見通しだ。同拡張工事の入札希望者に送付される入札文書の情報をもとに現地メディアが報じた。一方、CEZの広報担当者は、25年は経営上の観点から試算した完成年であり、実際の工事はそれよりも早い時期に終了するとの見方を示した。

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今回の入札文書に記載された新たな条件では、原子炉2基の建設期間を12年としている。CEZは昨年10月に拡張工事の施工業者選定を当初計画の2012年から13年に先送りすることを決定しており、条件通りに進めば、拡張工事は13年に始まり、25年に終了することになる。

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テメリン原発の拡張工事は総工費が最大5,000億コルナに上る大規模プロジェクトで、チェコのネチャス首相はプロジェクトに関する最終決定権は政府にあるとの認識を示している。今回の入札文書も政府がまとめたもので、今年末までに入札を希望する業者に送付する予定だ。入札には仏アレバ、米ウェスティングハウス、ロシアのアトムストロイエクスポルトなど原発プラント大手が名乗りを挙げている。(1CZK=4.65JPY)

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