ポーランドのIT（情報技術）最大手アセコが買収を加速する。欧州IT業界の上位10社に名を連ねるアセコは昨年末、同社として過去最高の1億4,500万米ドルという買収価格でイスラエルのフォーミュラ・システムを傘下に収め、イスラエル、米国、カナダ、日本での事業基盤を獲得した。Goral社長は「欧州で業界ナンバー2になり、米国でも事業拡大を強化する」とグローバル企業への発展に向けた展望を語った。引き続き同社の製品・サービスを補完するような中小企業の買収機会を探っており、2億5,000万米ドル程度を投資する用意があるという。
\一方、同社はナスダックへの上場は見送った。フォーミュラが同市場に上場していることから、アセコは買収完了後の自社上場を検討していたが、株主の承認を得られなかった。
\同社が21日に発表した2010年決算は、売上高が前年比6％増の32億4,000万ズロチ、純利益が11％増の4億1,510万ズロチだった。同社はこれまで複数の買収により国際化と顧客層の多様化を進め、金融、産業、行政の3部門での安定した収益体制を構築している。（1PLN＝29.02JPY）
\
