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2011/3/30

ハンガリー

ボーダフォン、4G網構築急ぐ

この記事の要約

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは、ハンガリーでの通信網拡大の一環として、第4世代(4G)ネットワークの整備を進める考えだ。ボーダフォン・ハンガリーのジョルジー・ベック最高経営責任者(CEO)が、地元週刊誌『Figy […]

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは、ハンガリーでの通信網拡大の一環として、第4世代(4G)ネットワークの整備を進める考えだ。ボーダフォン・ハンガリーのジョルジー・ベック最高経営責任者(CEO)が、地元週刊誌『Figyelo』とのインタビューで明らかにした。

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ベックCEOによると、同社は既存の2G/3Gネットワークをベースに4Gネットワークを構築するとともに、ベーストランシバー基地局(BTS)を新たに400基設置する。これにより、人口の99%にモバイルブロードバンドサービスを提供することが可能になるばかりでなく、通信速度も倍になるという。このプロジェクトへの投資額は明らかにされていないが、一部メディアの報道によると、数十億フォリントに上ると見られている。ネットワーク機器は、中国の華為技術(ファーウェイ)が提供する。

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ベックCEOは、ハンガリーではスマートフォンの普及とともにモバイルネットサービスへの需要が伸びていると指摘。一方で、インフラ整備が遅れているためインターネットにアクセスできない人が400万人に上っているとして、通信網拡充プロジェクトの意義を強調した。

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ハンガリー政府は財政赤字削減のための措置として通信、エネルギー、小売分野の企業に特別税「危機税」を課している。同税は純売上高に対して課税されるもので、税率は通信事業者の場合、年間純売上高1億~5億フォリントで2.5%、5億~50億フォリントで4.5%、50億フォリント以上で6.5%の税率が課される。ベックCEOによると、ボーダフォン・ハンガリーは危機税の影響で、2011年に最終赤字に転落する可能性が高いという。(1HUF=0.43JPY)

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