ハンガリー中央統計局(KSH)が14日発表した2月製造業新規受注高は前年同月比で28.3%増加した。国外受注が29.6%、国内も16.7%拡大し、伸び幅は1月の25.6%を上回った。依然として、経済回復は輸出主導となっている。
\新規受注高は2008年8月から09年末まで連続して前年同月実績を下回っていた。しかし、10年2月にプラスに転じてからは継続して増加し、2ケタ成長を記録した月も多い。
\国内受注高を業界別にみると、多くが大幅な増加を記録した。なかでも製薬、繊維業界は前年同月が低調だったこともあり、2倍以上に伸張した。機械設備製造業界は46.5%、コンピューター、電子、光学メーカーも30%の力強い伸びを示した。一方、製紙、化学業界は小幅増にとどまり、車両製造業界は減少した。
\国外受注でも製薬業界が好調で、前年同月実績が高水準だったにもかかわらず、2倍に急増した。機械設備製造業界は68.6%、車両製造業界も33%の大幅増となった。化学業界は5.1%増にとどまった。
\2月末の受注残高は1年前に比べ19.7%増加した。受注残高が増加したのは12月末以来、3カ月連続。それまでは、08年10月以来、減少を続けていた。
\国外受注残高が22.6%拡大したのに対し、国内は4.6%縮小した。国内受注残高は09年4月以来、前年同月比でマイナスが続いているが、2月は後退幅が最も小さくなり、回復傾向がうかがわれる。
\国外受注残高は、10年8月と10月を除くと09年12月以来、常にプラス成長を維持してきた。08年11月から10年6月までは連続して減少していた。
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