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2011/4/20

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ダチアが生産休止、サプライヤーの資金問題で

この記事の要約

仏自動車大手ルノーのルーマニア子会社ダチアは、サプライヤーの資金問題で部品の供給が不足していることを理由に、4月22日から5月2日まで同国南部にあるミオベニ工場の生産を休止する。ルノー・ルーマニア子会社の広報担当者が13 […]

仏自動車大手ルノーのルーマニア子会社ダチアは、サプライヤーの資金問題で部品の供給が不足していることを理由に、4月22日から5月2日まで同国南部にあるミオベニ工場の生産を休止する。ルノー・ルーマニア子会社の広報担当者が13日、現地通信社メディアファックスに明らかにした。

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ルーマニア子会社よると、フランスの複数の部品メーカーが資金繰りの悪化で生産停止や破産状態に陥っており、ダチア工場でエンジンやボディ部品の供給が不足している。ダチは先ごろ、東日本大震災の影響で日本から調達する部品が不足しているとして、生産調整を行う方針を明らかにしたが、広報担当者は今回の生産休止について、日本の震災は関係ないとしている。

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なお、トヨタ自動車は13日、日本から供給される部品が不足しているため、欧州5工場での生産を4月下旬から一時的に停止すると発表した。東欧地域ではポーランドのイェルチラスコウィツェにあるエンジン工場とトルコのアダパザリ組み立て工場で4月21日から5月2日にかけて稼動を休止し、その後も、5月末まで減産対応をとるという。

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