2011/5/4

総合・マクロ

家計のローン延滞が増加、ポーランドなど東欧諸国で

この記事の要約

ポーランドなど東欧諸国で家計のローン延滞が増加していることが、独コンサルティング大手ローランド・ベルガーのまとめで明らかになった。ポーランドのローン延滞件数は年間20%の割合で増加しており、延滞残高は350億ズロチ(89 […]

ポーランドなど東欧諸国で家計のローン延滞が増加していることが、独コンサルティング大手ローランド・ベルガーのまとめで明らかになった。ポーランドのローン延滞件数は年間20%の割合で増加しており、延滞残高は350億ズロチ(89億ユーロ)に達している。

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2010年のローン残高に占める延滞残高の割合は8.4%と、2008年の4.4%からほぼ倍増した。ローランド・ベルガーは、金融危機の影響でローン返済が困難になった家計が増加したためと説明している。

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周辺国の延滞ローン比率の動向を見ると、ウクライナでは08年の1.3%から10年は25%に急上昇、ルーマニアも07年の3.9%から昨年は17.5%に、チェコは07年の3.9%から昨年は7.3%にそれぞれ上昇した。ローランド・ベルガーのコンサルタント、ブレーマー氏は、「アルゼンチンの例に見られるように、新興国では経済が復興する際に不良債権が増加する傾向にある」と指摘している。

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