2011/5/25

ロシア

モスクワ地域の3G携帯サービス、業者によって大きな差

この記事の要約

モスクワ市とモスクワ州における第3世代携帯サービスの質に業者によって大きな差があることが、現地のITニュースポータルTelecomdailyの調べでわかった。大手3社の中では、メガフォンが接続速度とサービスエリアの両方で […]

モスクワ市とモスクワ州における第3世代携帯サービスの質に業者によって大きな差があることが、現地のITニュースポータルTelecomdailyの調べでわかった。大手3社の中では、メガフォンが接続速度とサービスエリアの両方で他をリードしている。

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接続スピードが最も速かったのはメガフォンで、最高速度は7メガビット秒(Mbps)、平均速度は3 Mbpsだった。2位はモバイル・テレシステム(MTS)で、それぞれ5.2 Mbps、2.1 Mbpsだった。ビンペルコムは最高が4.6 Mbps、平均が1.7 Mbps。

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市内の人口カバー率は、メガフォン、MTS、ビンペルコムの大手3社とスカイリンク、スカルテル(サービス名「Yota」)のいずれも80%だった。市外ではスカイリンクが75%で1位。メガフォンが67%でこれに続いた。ビンペルコムはわずか7%にとどまった。

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ビンペルコムではこの結果について「数値としては正しいが、我が社では空港やショッピングモールなど、顧客が利用する場所に基地局を設けており、利便性が劣るわけではない」と説明している。また、人口カバー率を夏までに市内で100%、年内に市郊外25キロ圏で100%に引き上げる計画を示した。

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一方、メガフォンはモスクワ州の全都市で第3世代サービスを開始する予定で、今年も前年同様、75億ルーブル(2億6,700万米ドル)を設備投資に振り向ける。MTSもモスクワ州の人口カバー率を年内に90%へ引き上げる。

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接続速度の計測は今年4月と5月、モスクワ市およびモスクワ州の人口1万人以上の町で行われた。一定の時間間隔で同じ容量のファイルをモバイルネットから繰り返しダウンロードし、最高速度と平均速度を求めた。

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