2011/6/1

ロシア

ガスプロムと日本企業、極東LNGプラント建設に70億ドル投資

この記事の要約

ロシア国営ガス会社ガスプロムは5月26日、日本の企業連合と共同でウラジオストクに液化天然ガス(LNG)プラントを建設する計画について、投資規模が70億米ドルに上るとの見通しを示した。プラントは2016年に稼働する予定で、 […]

ロシア国営ガス会社ガスプロムは5月26日、日本の企業連合と共同でウラジオストクに液化天然ガス(LNG)プラントを建設する計画について、投資規模が70億米ドルに上るとの見通しを示した。プラントは2016年に稼働する予定で、7~8年で投資リターンが得られるという。日本側は投資の見返りに年700万トンのLNGを輸入できる見通しだ。ロイター通信が同日付で報じた。

\

ガスプロムは4月末、伊藤忠商事や丸紅などが出資する極東ロシアガス事業調査株式会社とウラジオストクでのLNGプラントの事業化調査を共同で実施することで合意した。背景には、東日本大震災による原子力発電所の運転停止などで電力供給が落ち込んでいる日本に対し、LNGを安定供給する狙いがある。事業化調査は年末までに完了する予定だ。

\

建設予定のLNGプラントの年産能力は1,000万トン規模で、ガスプロムのLNG生産能力は倍増する。ガスプロムは同プラントで生産するLNGを日本のほか韓国にも輸出し、アジア市場でのシェア拡大を図る。

\

日本は世界最大のLNG輸入国で、昨年は7,000万トンを輸入。そのうち600万トンはロシア(ガスプロム)から輸入した。

\