2011/6/1

ロシア

独エーオン、サウス・ストリームに参加か

この記事の要約

ロシア国営ガス会社ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は5月25日、同社が主導する天然ガスパイプライン計画「サウス・ストリーム」に独エネルギー最大手エーオンが参加する可能性を示唆した。現地のインターファクス通信によ […]

ロシア国営ガス会社ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は5月25日、同社が主導する天然ガスパイプライン計画「サウス・ストリーム」に独エネルギー最大手エーオンが参加する可能性を示唆した。現地のインターファクス通信によると、この発言は欧州連合(EU)とロシアのガスに関する会議にエーオンのガス子会社エーオン・ルールガスの代表が出席したことを根拠にしたもの。同CEOはさらに「(サウス・ストリームのような)大規模プロジェクトで我々の長期パートナーであるエーオンが圏外にいることはできない」と述べ、エーオンの参加に期待を示した。

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サウス・ストリームはロシア産の天然ガスを黒海経由で欧州に供給するプロジェクトで、ガスプロムと伊エネルギー大手エニが2007年に立ち上げた。13年に着工し、15年から年630億立方メートルの供給を開始する予定だ。今年3月には、化学大手の独BASFのガス子会社ヴィンタースハルが同プロジェクトに15%出資すると発表。仏電力公社EDFの参加も決まっている。

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サウス・ストリームはロシアへのエネルギー依存度を引き下げる目的でEUが後押しする「ナブッコ・パイプライン」計画に対抗するプロジェクト。ロシア政府はナブッコ計画のガス供給予定国に圧力をかけたり、ナブッコ・コンソーシアムの参加企業に対しサウス・ストリームへの参加を促すなどして、同計画の阻止を狙っている。

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