2011/6/29

チェコ・スロバキア

チェコ政策金利、0.75%に据え置き

この記事の要約

チェコ国立銀行は23日、政策金利である14日物レポ金利を0.75%に据え置くことを決定した。国内生産が拡大し、物価上昇も加速気味であるものの、内需の勢いは弱く、インフレ率が急速に上昇する危険は小さいと判断した。また、ギリ […]

チェコ国立銀行は23日、政策金利である14日物レポ金利を0.75%に据え置くことを決定した。国内生産が拡大し、物価上昇も加速気味であるものの、内需の勢いは弱く、インフレ率が急速に上昇する危険は小さいと判断した。また、ギリシャ財政に端を発するユーロ危機が経済回復に水を差す可能性も考慮した。

\

デポジット金利とロンバード金利もそれぞれ0.25%、1.75%に据え置いた。チェコは、2010年5月以来、政策金利を過去最低の0.75%に設定している。

\

トムシク副総裁は、金利設定ではチェコの「景気拡大が物価上昇につながるかどうかの判断が重要」と指摘。現在の国内生産増加が主に輸出に支えられているとして、インフレを導くリスクは小さいとの見方を示した。

\

5月のインフレ率は2%と国立銀行の目標の範囲内に収まったものの、前月の1.6%と比べ0.4ポイント悪化した。食品や住居、エネルギー、燃料の値上がりが物価を押し上げている。

\

国内総生産は第1四半期に前期比で2.8%の拡大を示した。輸出に加え、設備投資の活発化が成長を支えた。一方で、ネチャス政権による緊縮財政が影響し、政府、家計ともに消費支出は縮小した。

\

欧州では利上げに踏み切る国が増えている。ポーランドは8日、3カ月連続で金利を引き上げた。

\
ハンガリー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |