2011/7/6

ポーランド

ポーランド、EU議長国に

この記事の要約

ポーランドは7月1日、2004年の欧州連合(EU)加盟後初めてEU議長国に就任した。任期は半年間。トゥスク首相は同日ワルシャワで開かれた記者会見で、ユーロ危機の拡大防止に最善を尽くすと表明。また、危機にかかわらず、ポーラ […]

ポーランドは7月1日、2004年の欧州連合(EU)加盟後初めてEU議長国に就任した。任期は半年間。トゥスク首相は同日ワルシャワで開かれた記者会見で、ユーロ危機の拡大防止に最善を尽くすと表明。また、危機にかかわらず、ポーランドが早期のユーロ加盟を目指す立場も明らかにした。

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トゥスク首相はポーランドがユーロに加盟する条件として、「ポーランドがユーロ導入基準を満たす」ことに加え、すでにユーロを導入した国に「同基準を長期にわたり尊重する」ことを求めた。ポーランドのユーロ加盟に向けた日程は未定だが、同国の経済団体「ポーランド・ビジネス協議会」は2018年を見込んでいる。

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トゥスク首相はポーランドがEU議長国を務める間、ユーロ圏の財務相会合に出席する方針。ユーロ加盟国17カ国のすべてが非ユーロ加盟国のポーランド首相の会議参加に賛同しているわけではないが、同首相は「ユーロ危機の影響が域内の非ユーロ加盟国に及ぶことが確実である以上、ユーロ改革を協議する会議に議長国の代表が参加するのは当然」という考えだ。

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また、トゥスク首相は欧州懐疑論が英国の伝統的な懐疑論を超えて深刻化していると指摘。域内の自由な移動を保障する「シェンゲン協定」の見直しの動きやユーロ危機で国家破たんに直面した国にユーロ離脱を求める意見あることに危惧を示し、加盟各国に自国の利益を追求することをやめ団結するよう呼びかけた。

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