2011/7/27

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ムーディーズ、ブルガリアを格上げ

この記事の要約

大手格付け会社の米ムーディーズは22日、ブルガリアの債務格付けを一段階引き上げ、投資適格級の下から2番目の水準である「Baa2」に設定した。財政再建に向けた政府の取り組みを評価した結果で、見通しは「安定的」としている。ム […]

大手格付け会社の米ムーディーズは22日、ブルガリアの債務格付けを一段階引き上げ、投資適格級の下から2番目の水準である「Baa2」に設定した。財政再建に向けた政府の取り組みを評価した結果で、見通しは「安定的」としている。ムーディーズは4月に格付けの見直しを予告していた。

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格上げの理由としては、◇財政再建措置の効果が上がり、国家債務が引き続き低水準にとどまる見通し◇欧州連合の地域政策に基づく構造・結束基金からの支援受け入れ態勢整備、司法改革、警察組織の改編などで政府の実施能力が強化された◇金融システムと政府に、経済的ショックを受け止めるだけの資金的準備がある――ことをあげている。

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ムーディーズはまた、外貨建て預金シーリングの格付けを「Baa3/P-3」から「Baa2/P-2」へ引き上げる一方、現地通貨建て預金シーリングを「Baa1/P-1」から「Baa2/P-2」へ引き下げた。同国通貨レフが欧州単一通貨ユーロに連動していることがその背景にある。

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外貨建て債務シーリングは「Aa3」から引き上げ、現地通貨建て債務と同じ「A1」に定めた。

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