2011/7/27

ロシア

ロシアLNGプロジェクト、仏トタルの権益取得を政府が承認

この記事の要約

ロシア政府は20日、同国北部ヤマル半島の液化天然ガス(LNG)プロジェクトの権益20.5%を仏石油大手トタルが取得することを承認した。トタルは、同プロジェクト(ヤマルLNG)で51%の開発権を握るロシアの独立系ガス最大手 […]

ロシア政府は20日、同国北部ヤマル半島の液化天然ガス(LNG)プロジェクトの権益20.5%を仏石油大手トタルが取得することを承認した。トタルは、同プロジェクト(ヤマルLNG)で51%の開発権を握るロシアの独立系ガス最大手ノバテクから権益を取得する。両社は今年3月、今回の取引で合意していた。

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ヤマルLNGは年間1,550万トンのLNGを北極航路でアジアや欧州に輸出するプロジェクトで、2018年の生産開始を予定している。カタールなどが大きなシェアを握る世界LNG市場でロシアのプレゼンスを強化するのが狙いで、プーチン首相によると、新港や液化プラント、タンカーの建設、輸送網の敷設などを含めた政府と民間の投資規模は、少なくとも約1兆ルーブル(357億米ドル)に上る見通しだ。

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トタルは3月のノバテクとの合意に基づき、4月にはノバテク株の12%を40億ドルで取得した。今後3年で19.4%まで買い増すことを予定している。

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