2011/8/3

ポーランド

小売売上高、6月は伸び減速

この記事の要約

ポーランド中央統計局(GUS)が7月27日発表した6月の小売売上高は前年同月比10.9%増となり、13.8%増となった前月から減速した。前月比では1.4%のプラスだった。\ 6月の食品・飲料・たばこの売上高の伸び率は前年 […]

ポーランド中央統計局(GUS)が7月27日発表した6月の小売売上高は前年同月比10.9%増となり、13.8%増となった前月から減速した。前月比では1.4%のプラスだった。

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6月の食品・飲料・たばこの売上高の伸び率は前年同月比3.1%と、4月の11.6%、5月の5.9%を下回った。大手銀行バンク・ザホドニWBKによると、食品売上高の伸びが鈍化した背景には5月にドイツで発生した腸管出血性大腸菌の感染被害がその後ポーランドにも広がったことがあると指摘。一方で、全般的に見て消費者需要が弱含んでいるという明白な兆候は見られず、今年下期の小売売上高は前年同期比10%前後のプラスに落ち着くとの見通しを示している。

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GUSが6月に発表した同月の消費者信頼感指数はマイナス28.6と、前月から0.9ポイント悪化した。中央銀行は先月、政策金利4.50%に据え置くことを決定。今年1月から続いていた利上げ局面にひとまず終止符を打った。消費の伸びに減速傾向が見られることで、利上げ圧力はさらに後退するとの見方が有力だ。

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