2011/8/24

チェコ・スロバキア

チェコ経済成長率が低下、Q2は2.4%

この記事の要約

チェコ統計局(CSU)が16日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP、速報値、暦・季節調整済み)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比2.4%の成長にとどまり、前期実績を0.4ポイント下回った。前期比 […]

チェコ統計局(CSU)が16日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP、速報値、暦・季節調整済み)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比2.4%の成長にとどまり、前期実績を0.4ポイント下回った。前期比では0.2%増。財政緊縮政策による内需の低下と輸出需要の縮小が響いている。

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CSUによると、2010年初め以来、輸出が成長をけん引する一方で、家計最終消費支出の低下が足を引っ張るという構造に変わりはない。ただ、輸出の勢いは弱まりつつある。また、今年に入ってからは、財政緊縮政策を背景とした政府最終消費支出の縮小もマイナス要因となっている。

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ソシエテジェネラルグループのコメルチュニー・バンカは「ドイツの好景気で輸出を伸ばしたメーカーは、下半期、経営環境が厳しくなる」と予測する。欧州債務危機の影響で、GDPの70%を占める外需が縮小すると見込まれるためだ。ドイツのGDP成長率は4-6月期に前期比0.1%にとどまり、前期の1.3%から大幅に後退した。

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■景気見通しに不透明感

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今後の景気・インフレ見通しについては、中銀の金融政策理事の間でも見方が分かれている。今月4日の会合では、政策金利を欧州中銀金利を0.75ポイント下回る0.75%に据え置くことに賛成した理事が7人中5人を占めた。残る2人は、来年のインフレリスクを理由に0.25ポイントの利上げを求めた。

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中銀は今月に入って経済成長予測を見直した。今年について従来の1.5%から2.1%に引き上げる一方、2012年は2.8%から2.2%に引き下げた。

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