2011/8/24

チェコ・スロバキア

チェコ、欧州以外の輸出先を模索

この記事の要約

チェコ政府は欧州経済の減速を受け、アジアや南米で新たな輸出先を開拓する戦略を協議している。同国貿易経済省のMartin Tlapa副大臣が17日、AP通信に明らかにした。\ 欧州連合(EU)とドイツの統計機関の16日発表 […]

チェコ政府は欧州経済の減速を受け、アジアや南米で新たな輸出先を開拓する戦略を協議している。同国貿易経済省のMartin Tlapa副大臣が17日、AP通信に明らかにした。

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欧州連合(EU)とドイツの統計機関の16日発表によると、今年4-6月期のユーロ圏域内およびドイツ国内総生産(GDP、速報値、季節調整済み)の伸び率は前期比でそれぞれ0.2%、0.1%にとどまった。これを受け、欧州、特にドイツ向けの輸出に依存するチェコ経済の同期の成長率も0.2%と過去2年で最低の水準に後退した。

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チェコ統計局によると、今年上半期の輸出の83.8%がEU域内向けだった。特にドイツ向けは32.2%に上った。

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Tlapa副大臣は「欧州経済の再成長を期待する」と述べる一方、長期的には新しい輸出先を開拓する必要があると指摘。同国政府がこの方向で新戦略を協議しているとし、新市場としてアジア、インド、中国、ロシア、南米を挙げた。

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すでに、独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車はEU以外への輸出を強化している。同社の7月の販売台数は中国で前年同期比15.4%増の1万7,800台、ロシアで22.7%増の6,100台、インドで70.1%増の2,300台を記録した。

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