ルーマニア中央統計局が16日発表した2011年4-6月期の国内総生産(GDP)は季節調整前の速報ベースで前年同期比1.4%増となり、第1四半期の1.7%増から減速した。前期比では季節調整後で0.2%拡大した。今年上半期のGDPは季節調整前で1.6%増となった。
\ルーマニアは自動車大手ダチアを中心に西欧への輸出が好調で景気回復が軌道に乗ってきたが、ユーロ通貨圏17カ国の景気が勢いを失ってきたことや、欧州連合(EU)全体で6月鉱工業生産が下向いたことから、今後の経済成長へのマイナス影響が懸念されている。国際通貨基金(IMF)やEUはルーマニアが今年プラス1.5%の経済成長を示し、昨年のマイナス1.3%から大きく改善すると予測している。
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