ロシアの天然ガス最大手ガスプロムは16日、2011年4-6月期の欧州向け天然ガス輸出量が383億立方メートルと、前年同期から20%増加したと発表した。リビアからの天然ガス供給が内戦の影響によりストップしたことで、ロシア産天然ガスの需要が高まった。11年上期(1~6月)の輸出量は前年同期比17%増の825億5,000万立方メートルだった。
\4-6月期の国別輸入量はイタリアが前年同期比149%増の41億5,000万立方メートルに急増したほか、オランダ、英国、ハンガリー、ルーマニアがそれぞれ2億~3億立方メートル増加。一方、欧州最大の輸入国であるドイツは2%減少した。ガスプロムは欧州で消費される天然ガスの25%を供給している。
\ガルプロムはまた、オーストリアのガス商社GWHガスハンデルの完全子会社化を完了したと明らかにした。GWHガスハンデルは1991年にガスプロムの輸出部門であるガスプロム・エクスポルトとオーストリアのエネルギー大手OMVの折半出資で設立された。94年からロシア産天然ガスをオーストリアやドイツで販売している。
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