2011/8/24

ロシア

ウラジオストク港、成長に期待

この記事の要約

ロシア沿海地方は、アジア太平洋地域との経済交流拠点として重要性を増している。その海の玄関口であるウラジオストク港では、東アジアなどとの貿易量の拡大に伴い港湾物流業の集積が進んでいる。\ ウラジオストク港の運営会社であるV […]

ロシア沿海地方は、アジア太平洋地域との経済交流拠点として重要性を増している。その海の玄関口であるウラジオストク港では、東アジアなどとの貿易量の拡大に伴い港湾物流業の集積が進んでいる。

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ウラジオストク港の運営会社であるVMTPのアレクサンデル・トカチェンコ副社長によると、2011年上期の取扱量は19万5,000TEU(20フィートコンテナ)だった。年間取扱量が1,000万TEU近いロッテルダムやハンブルクなどの欧州の主要港に比べるとその規模は小さいものの、ここ数年の取扱量の伸び率は40%に上り、ロシア国内の港湾では最高だという。同港の貨物処理能力は上限に近付いているため、VMTPは5,000万ユーロを投じて埠頭の増設工事を進めており、2015年までに貨物取扱能力を現在の40万TEUから60万TEUに拡大させる方針だ。

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ウラジオストク港では現在、10社を超える港湾運送会社が活動している。最大手のMポートは、極東最大の海運会社である極東海運(FESCO)の子会社で、同港の年間貨物取扱量1,000万トンのうち、700万トンを握っている。同港は今後、日本、韓国、中国など東アジアからの貨物の取扱が大きく伸びると見られているが、Mポートでは、貨物積替えの際の通関手続きの簡略化が実現されれば、アジアと欧州を結ぶ貨物の積み替え基地としの需要も見込めるとしている。

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