2011/8/31

総合・マクロ

ロシア大手銀ズベルバンク、ポーランド同業2行の買収検討

この記事の要約

ロシアの最大手銀行ズベルバンクは、ポーランドのバンク・ミレニアムとクレディート・バンクの同業2行の買収を検討している。23日付けの日刊紙『コメルサント』が、ズベルバンクに近い筋の話として伝えた。\ バンク・ミレニアムは、 […]

ロシアの最大手銀行ズベルバンクは、ポーランドのバンク・ミレニアムとクレディート・バンクの同業2行の買収を検討している。23日付けの日刊紙『コメルサント』が、ズベルバンクに近い筋の話として伝えた。

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バンク・ミレニアムは、ポルトガル商業銀行(BCP)が65.5%を出資する資産規模でポーランド6位の銀行。BCPはポルトガル中央銀行から義務付けられた自己資本比率を達成するため、バンク・ミレニアムの売却先を模索している。クレディート・バンクは資産規模7位で、ベルギー金融大手KBCが80%を出資する。KBCは世界金融危機の際にベルギー政府から緊急支援を受けたため、欧州委員会から資産売却を義務付けられており、クレディート・バンクは売却対象の一つとなっている。

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ズベルバンクはロシアの銀行資産の約30%、個人預金の54%を握る。同行は2015年までに売上高の5%を海外事業であげることを目標に掲げ、中東欧で事業展開する有力銀行の一つ、伊ウニクレディトの最高経営責任者(CEO)だったプロフーモ氏を役員に迎えるなど、国外進出の拡大に積極的な姿勢を見せている。

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