2011/8/31

ハンガリー

華為技術、ハンガリー生産を縮小=現地メディア

この記事の要約

ハンガリーMTI通信の29日付報道によると、中国の通信機器大手、華為技術が同国南西部のペーチ工場での生産を縮小する。同工場のオーナーであるフィンランドの電子機器受託製造サービス(EMS)大手、エルコテックも9月から従業員 […]

ハンガリーMTI通信の29日付報道によると、中国の通信機器大手、華為技術が同国南西部のペーチ工場での生産を縮小する。同工場のオーナーであるフィンランドの電子機器受託製造サービス(EMS)大手、エルコテックも9月から従業員に対する昼食費・交通費の給付を中止するという。

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華為技術は生産体制を3シフト制から単一シフトに縮小する。これにより、雇用数を90人から30人に削減する。MTI通信の取材に対し、同社はコメントを拒否した。

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華為技術は2004年にハンガリーに進出。ペーチのほか、北部のコマロームでも生産を行っている。ペーチではエルコテックの工場を拠点として利用している。ハンガリーでは欧州サプライセンターも運営しており、今年6月にもアフリカ西部を対象としたサプライセンターをハンガリーに設置する計画を確認していた。

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一方のエルコテックは1998年にハンガリーへ進出した。ペーチ工場の従業員数は、金融危機前に7,000人に上っていたが、その後の景気悪化で2,800人まで減少した。今年6月には、世界経済の不振に加えて最大の取引先であるノキアが契約を撤回したことが原因で、債務を期日通りに返済できないことを明らかにした。現在も期日の延長で銀行と交渉中だ。

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