2011/9/7

ポーランド

調達コスト上昇で上半期減益

この記事の要約

ポーランドの国営ガス・石油大手PGNiGが1日発表した2011年1-6月期連結決算は、売上高が前年同期比7%増の115億ズロチ、営業利益(EBITベース)が11%減の10億7,300万ズロチだった。ガス輸入価格の上昇によ […]

ポーランドの国営ガス・石油大手PGNiGが1日発表した2011年1-6月期連結決算は、売上高が前年同期比7%増の115億ズロチ、営業利益(EBITベース)が11%減の10億7,300万ズロチだった。ガス輸入価格の上昇によりコストが増大したことが減益につながった。4-6月期も売上高が45億ズロチで8%の増収となったが、EBITベースの赤字額が2,500万ズロチから1億600万ズロチに拡大した。

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PGNiGはガス取引高の約3分の2をロシアから輸入しており、上半期の調達コストが約9億ズロチ増えた。ガス輸入価格は原油のドル建て市場価格をベースに決定されるため、昨年末からの原油価格高騰を背景に、前年同期比で13%上昇した。高濃度メタンガスの販売利益率はマイナス1%に悪化。同期内に天然ガス料金の引き上げが実現しなかったことも影響して利益率が低下した。

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一方、採掘・生産部門は、特に国内のシェールガス開発関連の事業が好調だった。同部門は営業利益が前年同期を1億700万ズロチ上回り、ガス部門の業績が悪化する中で連結利益に貢献した。(1PLN=25.60JPY)

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