2011/9/14

ロシア

ロスナノ、英ナノテク医療ベンチャーに40%超出資

この記事の要約

ロシア政府系ナノテク企業のロスナノが、ナノテクノロジーを利用した英国の医療ベンチャー「Pro Bono Bio」に出資する。同ベンチャーを立ち上げた医薬分野専門の英投資ファンド、ケルティック・ファーマによると、ロスナノは […]

ロシア政府系ナノテク企業のロスナノが、ナノテクノロジーを利用した英国の医療ベンチャー「Pro Bono Bio」に出資する。同ベンチャーを立ち上げた医薬分野専門の英投資ファンド、ケルティック・ファーマによると、ロスナノはすでに同社のファンドに3億ポンド(4億7,700万米ドル)を投資しており、同ベンチャーへの出資比率は40%超になるという。

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Pro Bono Bioは開発したナノテク医薬品を西欧など富裕国で販売し、その利益をアフリカなど貧困国向けの医薬品の無償供与事業に充てることを目的としている。4年以内にロンドンとモスクワで上場する計画だ。

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Pro Bono Bioはこのほど、最初の医薬品「Flexiseq」を英国で発売した。骨関節炎向けの鎮痛剤クリーム(処方箋医薬品)で、ナノテクを使った低分子化成分を配合している。価格は1チューブあたり14ポンド。欧州連合(EU)からメディカル・デバイスとして承認されており、今後、ドイツなどでも販売する。また、来月以降、新たに2つの医薬品を市場投入する。これらの医薬品はまず、欧州の医薬品メーカーで製造されるが、中期的にはモスクワと英国に工場を建設し、独自製造する計画だ。

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