2011/9/28

ロシア

コカコーラ、ロシアで新工場を開所

この記事の要約

米飲料大手コカコーラは26日、アゾフ海に近いロシア南西のロストフ・ナ・ドヌ市の郊外で、同国17カ所目の工場を開所した。同社は、成長市場のロシアで事業を拡大している宿敵ペプシコに対抗し、同国に5年間で30億米ドルを投資する […]

米飲料大手コカコーラは26日、アゾフ海に近いロシア南西のロストフ・ナ・ドヌ市の郊外で、同国17カ所目の工場を開所した。同社は、成長市場のロシアで事業を拡大している宿敵ペプシコに対抗し、同国に5年間で30億米ドルを投資することを計画しており、ロストフ工場はその第1弾となった。

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1億2,000万ドルを投じた新工場では422人を雇用し、年約4億5,000万リットルのソフトドリンクを生産する。ロストフは2014年に冬季オリンピックが開催される黒海沿岸のソチに直線距離で約400キロメートルの距離にあり、新工場は同オリンピック向けの飲料供給を目的に設計された。コカコーラは来年と2016年にもロストフへの投資を計画している。

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コカコーラは1990年にロシアに進出。これまでの投資規模は30億ドルに上るうえ、従業員数は1万8,000人に拡大した。昨年9月にはロシアの同業ニダン・ジュースを買収するなど、同国での事業拡大を急いでいる。

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一方、競合のペプシコは旧ソ連時代の1973年にロシアに進出した。昨年末には同国の食品大手ウィル・ビル・ダン(WBD)を38億ドルで買収。この取引によりロシアの食品・飲料最大手に浮上し、同国が米国に次ぐ同社2位の市場となった。

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外資を頼りに産業の多角化、近代化を進めたいロシア政府はコカコーラとペプシコの競争を歓迎している。

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