2011/10/19

ロシア

9月のロシア新車販売台数、26%増加

この記事の要約

ロシアで活動する外国企業などで構成する欧州ビジネス協会(AEB)が10日発表した9月のロシア乗用車・小型商用車販売台数は23万5,552台となり、前年同月を26%上回った。前月比でも1万台近く増加し、好調が続いている。た […]

ロシアで活動する外国企業などで構成する欧州ビジネス協会(AEB)が10日発表した9月のロシア乗用車・小型商用車販売台数は23万5,552台となり、前年同月を26%上回った。前月比でも1万台近く増加し、好調が続いている。ただ、伸び率は縮小しつつあり、ディーラーの間では、販売が半減した2009年の再来を懸念する声もあがっている。

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AEBは9月のデータについて、予想通り成長率は低下したが依然として力強い伸びを示したとコメント。通期の販売台数が245万台に達するとの見通しを改めて確認した。今年1-6月期の販売台数は前年同期比で56%、1-9月期は45%、それぞれ増加した。

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一方で、販売店は景気を占う上で重要な低価格帯製品の売れ行きが鈍っていると懸念を深めている。国内最大手のアフトワズは新車買い替え奨励措置が6月末に撤廃された影響で伸び悩んでおり、9月の販売台数は前年同月並みにとどまった。

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通貨ルーブルの為替相場が下落していることも心配の種となっている。現地生産していても外国ブランド車は価格が上昇し、消費者の手が届かなくなるためだ。また、ルーブル安が国際市場の不安と新たな危機の予感を示していると解釈し、来年に販売が大幅に後退するのではと危惧している。

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アナリストは販売店の懸念を杞憂(きゆう)とみる。今年の好調に比べれば来年は勢いが衰えるが、2009年のような状況にはならないとの予想だ。

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