2011/10/19

ロシア

ダイムラーとカマズの合弁、ウニモグの生産開始

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーとロシアの商用車大手カマズの合弁会社「メルセデス・ベンツ・トラックス・ボストーク(MBTV)」はこのほど、タタールスタン共和国のナベレジヌィエ・チェルヌィにあるカマズの工場で、メルセデス・ベンツの […]

独自動車大手のダイムラーとロシアの商用車大手カマズの合弁会社「メルセデス・ベンツ・トラックス・ボストーク(MBTV)」はこのほど、タタールスタン共和国のナベレジヌィエ・チェルヌィにあるカマズの工場で、メルセデス・ベンツの多目的作業用自動車「ウニモグ」の生産を開始した。ウニモグは現在、ドイツのヴェルト、トルコのAkasaryで生産されており、チェルヌィ工場は第3の生産拠点となる。

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チェルヌィ工場で生産するウニモグのモデルは「U400」で、ヴェルト工場から部品を輸入し、SKD 方式で組み立てる。ウニモグは60年以上の歴史があり、これまでに約38万台が生産された。ヴェルト工場は2002年から「U3000~U5000」、「U300~U500」、初のキャブオーバー型「U20」の3タイプを、Akasary工場は25年前から「U4000」を生産している。「U4000」と「U5000」の各2台、計4台は今年3月の東日本大震災後、被災地支援を目的に、ダイムラーから子会社の三菱ふそう経由で日本財団に寄贈された。

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ダイムラーとカマズは2009年11月に、メルセデス・ベンツのトラックを生産・販売する合弁会社MBTVを折半出資で設立することで合意。チェルヌィ工場はすでにメルセデス・ベンツのトラック「アクトロス」、「アクソール」「アテーゴ」をSKD 方式で生産している。

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