2011/10/19

ロシア

非鉄大手ノリリスク、上半期は23%の減益に

この記事の要約

ロシアの非鉄最大手ノリリスク・ニッケルが14日発表した2011年上半期連結決算は、純利益が17億9,500万米ドルとなり、前年同期から23%減少した。今年3月に電力子会社OGK-3を売却したことや輸出関税の引き上げが響い […]

ロシアの非鉄最大手ノリリスク・ニッケルが14日発表した2011年上半期連結決算は、純利益が17億9,500万米ドルとなり、前年同期から23%減少した。今年3月に電力子会社OGK-3を売却したことや輸出関税の引き上げが響いた。

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売上高は前年同期比24%増の73億3,500万ドルに拡大。主要商品のニッケル、銅、パラジウム、プラチナ、金の売上高はすべて2桁台の伸びとなった。伸び幅が最大となったのはパラジウムで、62%増の10億7,800万ドルを売り上げた。

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利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は15%増の37億4,000万ドル。一方、輸出関税の上昇が響き、販売・流通コストが3倍の3億8,500万ドルに膨れ上がったほか、経費も22%増の3億6,000万ドルに拡大した。

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ノリリスクは昨年12月、OGK-3を国営エネルギー大手Inter RAOに売却することで合意。Inter RAOがノリリスクの保有するOGK-3の株式79.24%に対し、発行済み自社株の15%を提供するという、22億7,000万ドルの取引を今年3月に完了した。OGK-3が国内6カ所で運転する火力発電所は売却取引を理由に運転を中断したため、ノリリスクは5億6,000万ドルの損失を計上した。

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