2011年のポーランド自動車生産台数が年初の予測を大きく下回る見通しだ。フィアットの減産が主な理由。隣国のチェコとスロバキアでは生産台数の増加が見込まれており、単なる景気の問題というわけではなさそうだ。
\ポーランドの1-9月期の生産台数は64万台で前年同期から7%減少した。経済省は4月の時点でも前年比10万台増の90万台を予測していたが、その達成は絶望的だ。
\フィアットが「500」を製造するティシ工場の不振が主因で、同工場では生産台数が年初予測より7万台少ない47万台に減少する見通し。
\オペルのグリヴィツェ工場では1-9月期に12%増の13万3,000台を製造したが、今後は受注減が予想されている。すでに9月に3日間、生産を休止した。
\好調だったのはフォルクスワーゲン(VW)で、小型商用車の「キャディー」と「トランスポーター」を製造するポズナニ工場では9月までに13万台を生産し、25%を超える増産となった。
\なお、オペルのグリヴィツェ工場はこのほど、グループが欧州に持つ生産拠点として最も生産効率が高いという評価を受けた。
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